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2015/

5

27

Wed

スター・ウォーズを今まで観たことなかった俺が初見の感想とレビュー

ハマりすぎて 「無限のパワーを喰らえ!」 という言葉が耳から離れない

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久しぶりの更新ということで。
今回は、生まれて初めて『スター・ウォーズ』を観た僕が、「初めて観たらこういう感想になる」という観点で、レビューを書いていきます。

みんな~観ているか?

まずは能書きから。
ウェブ屋目線で言うと、能書きより結論を先に書いたほうがいいんですけどね。
 
『サザエさん』という漫画原作のアニメがありますが、このサザエさんについて、僕が「キャラクターもテーマソングも何もかも知らない」と言ったら、聞いた人は「帰国子女なの?」とか「左耳上3センチ付近に強い衝撃を受けたの?」とか、おおよその人が「まさかあ!」といった反応をするでしょう。
 
しかし『機動戦士ガンダム』というアニメは、同じく国民的な知名度を誇るアニメでありながら、全く知識のない若者も少なくありませんし、山梨県鳴沢村にお住まいの岩井スヱさん (87) に聞いたとしても

「サザエさんは知ってるけど、がんだむなんて知らんわい」

と言うのではないでしょうか。スヱさんは俺の想像上の婆さんです。
 
では、スター・ウォーズはどうなのか。俺が感じるところ、
「みんなが知っていると何故か思い込まされていて、実は知らない人も大勢いる」という位置の作品なのではないでしょうか。
似たようなものに「金太郎」が挙げられます。
 
新作公開を前に様々なタイアップ広告がテレビを賑わせていますが、僕の周辺でたまに話題に上ってもそんな印象です。
 
イメージで言いましょう。こういう感じです。
「レッドクリフ? 観たよ。永遠の0も、あとテッドも借りて観た。スター・ウォーズ? 赤い鬼みてえなのチョーかっけえ!」
 
↑すごい文化レベルの人と付き合ってるのなお前。

正直、義務感として観ました

『ガンダム』の場合、「アニメとか観てるって、友達に噂とかされると恥ずかしいし…」(藤崎詩織)という社会に根深く残るオタクへの忌避感から「観てなくてもあまり恥ではない」補正がはたらきますが――
 
スター・ウォーズの場合、次のような理由から非常に言いにくいものなのです(別にアンケートとか取ったワケではありません。俺がそう思っただけ)。
 
すなわち、【映画やSFに一家言あるくせして、スター・ウォーズを観てないなんて今さら言えねえよ】ということ。一億総評論家時代には実にありがちなことです。
 
これは何に似ているかというと、俺が思うところで最も似ているのはビートルズ。
現在のポピュラーミュージックの世界に多大な影響を与えて・与えて・与えすぎて、メジャーな曲のどれを聞いても「これ○○(邦楽の有名な楽曲)に似てね?」となってしまう。順序が逆なんですけどね。
 
スター・ウォーズも同様、その後の映画やSFへの影響があまりにも強すぎて、これを「古典だから観ないし。○○への影響? そんなんどうでもよくね?」と、言ってしまっては、あまりに自分が滑稽である、と。「観ておこう」ではなく、「観てないと語れないよな」という入口であったことは、ここに白状しておきましょう。

まず最初に観たのはエピソード4でした

ご存知ない方に説明をしておきますと、ガンダムの世界におけるファーストガンダムの位置にあるのがエピソード4です。
 
ガンダムの場合、ファーストガンダムが最初の作品として立ちはだかっており、時系列的にそれ以前の作品はアンソロジーコミックとかがパラパラと存在するのみですが、スター・ウォーズの場合、このエピソード4の前にオフィシャルの大篇映画が3本存在しています。
 
エピソード4は最初に作られただけあって、今のレベルから観ると合成(CGではなく特撮の範疇)などがゴツかったりするのですが、王道だけに安心して観ていられる。
 
唯一気になった点は(これは観た方でないと分かりづらいところなのですが)【デススター潜入→同盟軍の基地で仲間と合流→デススター再攻撃】という「行って来い」の流れになっている点でしょうか。
 
とてもわかりやすいストーリーなのに、【同盟軍の基地で仲間と合流→デススター潜入&脱出→みんなで総攻撃】というプロットを採らなかったのはなぜだろうと気になる次第ではあります。
 
あとで詳しい人に聞いてみようっと。

ヨーダが出てこねえさ

それから、先入観というのはおそろしいものだなあと感じたのは、『4』を観ている最中ずーっと「いつヨーダが出てくるのだろう」と待っていたことです。
 
未見の方、意外や意外、あの緑色の小さいやつは『5』からなんですよ! 同様に、Tプロデューサーのテーマ曲…もとい、ダース・ベイダーのあの曲も『5』が初登場なんですね。これはビックリしました。
 
僕の旧シリーズの楽しみ方は「これは後から整合性がとれなくて困ったんじゃないかな?」というポイントさがしです。
 
冷静で、老獪ささえ見せるヨーダが『5』のファーストコンタクトではボケ老人のような登場を見せていて、「これは人が丸くなっただけでは説明がつかないぞ」と感じさせたり、『4』で戦闘機を操るダース・ベイダーが違和感ありまくりなのですが、「ひょっとしてこの違和感の説明として新シリーズのジェダイは戦闘機に乗せられたんじゃないか?」と感じさせられたりします。
 
例えて言えば、初登場のとき幽遊白書の飛影が全身目玉のバケモノに変身しますが、人気が出るにつれてあの変身が黒歴史化していく様に似ている(…そうか?)。ヨーダの最初の振る舞いは、どう見返してもキャラクターが繋がらないんですね。

どこから観るべきか

よく話題に上る、どこから観るべきか問題。
 
これは間違いなく
「4→5→6→1→2→3→(2周目)4→5→6」
の順で観るのが正しいでしょう。

 
ハッキリ言って、4はもう古臭いし、大味だし、おかしなところだらけですが、王道なんです。
それはストーリーの上でもそうですし、映像の質感もちょうどいい具合に歴史を帯びて、壮大な神話の幕開けを感じさせます。
 
ガンダムに乗り遅れ、エヴァでリアルタイムを味わった俺には、この映画をリアルタイムで観た無数の先輩ファンの熱気さえ感じられるのです。
 
この旧作の持つ「神話」を完結させた上で、新シリーズを観る。
すると、15年前の水準とはいえ精緻なCGと、旧シリーズの持っていた「粗さ」を砥の粉が研ぎ、でこぼこを消していくわけです。
 
ファンからの新シリーズへの評価が旧シリーズを越えないのは当然です。
新シリーズとはすなわち、旧シリーズに21世紀の技術で「陰影」をつけているに過ぎないわけで、俺がエヴァを中2で観たときのような衝撃を、旧シリーズのリアルタイム世代が感じるわけがない。
 
だから、スター・ウォーズのリアルタイムを味わっていない俺にとって最高傑作は『3』なんです。
一歴史ファン、一悪役ファンとして。
 
パルパティーン最高! 無限のパワーを喰らえ! 恐怖で顔が変わったってどんな理由付けだよ!

さあ2周目に取りかかろう

で、新シリーズの人間ドラマなり設定なりをしっかり頭に叩き込んで旧シリーズを観ると、全く印象が変わってくる。2周目の楽しみというやつですね。
 
新シリーズを観て感じた
 
「旧シリーズで偉そうにしていたアイツはこんな出自だったのか」
「旧シリーズで圧倒的支配を敷いている帝国にもギリギリでこんな抵抗があったのか」
「えっ? ダースナントカって他にもいっぱいいるの?」
「サスロ・ザビってこんな顔してたんだ」
 
といった「追加設定」を再度爆発&答え合わせをするのが2周目なんですね。

新作が楽しみだわさ

結論から申し上げますと、スコンとハマリました。
 
新作が楽しみではあるのですが、ダース・ベイダー死後のあの世界を誰がどう盛り上げていくのか。ヤン・ウェンリー死後の銀英伝みたいなことになったらヤダなあと思うのと――
 
みんな大好きガンダムと比較してスター・ウォーズが圧倒的に不利だったのは、新シリーズ(時系列上は昔)と旧シリーズ(時系列上はより未来)間の、デザイン面でのミッシングリンクとでもいいましょうか、新シリーズに出てくるドロイド兵は未来的なのに、その後の時代の人であるはずのダース・ベイダーの胸についてる、マッサージ機のボタンみたいなの何だ?というあたり。
 
ガンダムは簡単なんですよ。ガンダムがダサくなれば、Zガンダムを出せばいいし、Zガンダムがダサくなれば、ガンダムWを出せばいい。時代に沿ったデザインを後出しでいくらでもできる。
 
でも、こういうことって歴史上よくあるじゃないですか。
ロストテクノロジーであったり、レトロブームであったり、技術や流行は常に最新のものとは限らない。そのあたりの表現が観たいなあと感じました。
 
そんなのも含め、俗にいう「エピソード7」に登場するメカニックが、どんな「斬新な宇宙兵器像」を見せてくれるのか大変楽しみなのであります。

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Author ウェブデザイナー久川智夫

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