松本人志の放送室 2006年 冬

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飛脚

2006年10月07日放送

第二百六十二回目は、高須ちゃんの御影屋ブログにまつわる話題からスタート。合コンにおける特殊なシチュエーションとその時の微妙な心理状態を経て、『DX』の通常放送とスペシャルのギャラの比率を、キャラメル○個でわかりやすく語った。中盤は、よみうりの西田氏と高須ちゃんがじっくり語り合った、「飛脚」について。タイムマシンがあったら見てみたいという飛脚について、その苦労を想像した。ほか、知人がカノジョといる現場に遭遇したときの身の処し方、ラストは、『リンカーン』における始球式の感想を送ってきた秋子ママの気づかい。

お気に入りトーク「難多き飛脚家業」

高須「道も、コンクリートちゃうからね。砂利で、ワラジのあんなん――」

松本「"ザザーッ !! "…なることもあるやろなあ」

高須「ははははは……。痛〜っ!
もものへんとか、砂利でもう、イッタ〜……」

松本「ふふふ。うわー…ってなってんねん……」

高須「イヤやわあ、もう……」

松本「でももう、殿のあれを――」

高須「必死やがな。怒られるからなあ」

松本「――ほいで、アレ何?手紙はいってる箱みたいなヤツ」

高須「アレもっと他に無いんか?」

松本「アレもうちょっと、なんか、ソフト感のあるモンにできへんのかいな」

高須「なんであんな棒にかついで行かなアカンのかねえ」

松本「んー……」

高須「でもホンマにイヤやで。
"暑い夏があったはずや"と思って」

松本「あるやろなあ……」

高須「ほいでまた、見られたアカン所で見られてまうやろ。
もうこんだけ走って、もうゆっくりしようと思ったときに
"また休んでましたよ"と」

松本「そやなあ……。"わたし見ました。"」

高須「……誰やそいつ……」

松本♪ザンザン・ザザザン・ザザザザンっ !!

高須「おおーっ!『視聴者は見た』や!」

松本「ははははは……。
――ザーッ!なってるのを見ました。

高須「ははははは !!」

松本「ふふふふふ……」

高須「飛脚のだれだれさんが"ザーッ"なってるのを見ました。」

松本「♪ザンザン・ザザザン・ザザザザンっ !!
――"俺かいっ!"みたいな。
"まあ、なったけど……。"」

高須「"そこはもうええやんか!"……」

松本「ふふふふふ……」

音楽:なみだ恋/八代亜紀

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遺伝子

2006年10月14日放送

第二百六十三回目は、キッチリしいの松ちゃん怒りの指摘「ピッチャーがヒットを打ったとき"自らのバット"という解説はおかしい、ピッチャーもチームの一員だ」が炸裂してのスタート。続いて、復活の『おっさん人形(劇場)』の舞台裏と、その目指すところなど。中盤、白岩氏に勧められたとある薬、山ちゃんと対決・1月と4月はどちらが寒いか論争、「杉田かおるは平成の春団治」など。ラストは、女性が欲しがる著名人の遺伝子ランキングと、松ちゃんがDVDの整理をしていて思わず叫んだ「あぶないとこやで !!」でエンディングへ。

お気に入りトーク「復活のおっさん」

松本「四人来たんですけどねえー…」

高須「いやもう、あの四天王はやっぱ凄いですよ」

松本「スゴイですねえ !!」

高須「僕はあなたよりちょっと前に会議で見さしてもらったんですよ。近況を。
僕も"どうなったかなあ"と見た瞬間に……アレはパンドラの箱ですね」

松本「パンドラの箱です」

高須「あれはもう、まさに」

松本「あれはカギつけてるだけじゃ駄目なんですよ。
もうテープでグルグル巻きにして、鎖でグルグル巻きにして
地下の何百メートル下に埋めとかなアカン箱やったんですねえ」

高須「アレを開けてもうたんで――」

松本「開けてもうたんですよ…。
五ケタのカギやったんですけど、開いてもうたんですよ」

高須「ははははは!」

松本一個ずらしただけで開いてもうたんですよ

高須「そんなんやったらもっとやっとけよ!」

松本「ははははは……!」

音楽:ダウンタウンボーイ/佐野元春

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ヨゴレ

2006年10月21日放送

第二百六十四回目は、空調の温度にまつわるイライラから始まり、松ちゃん反米感情を炸裂させての「人災で生まれた原爆ドームを世界遺産とすることは正しいのか」の叫び。中盤は、判定のむずかしい"ヨゴレ"の線引きについて。いかなる基準をもってヨゴレとするのか、しかし、感覚で正確な判断の下せる"ヨゴレ"について、その根源をさぐった。後半は、「もうええで」と言いたくなる名称のコンサートホールや、ナチュラルローソンと普通のローソンの違いなど、差別化を図ろうとして失敗したものたちの生み出すややこしさについて。

お気に入りトーク「"ヨゴレ"はタレントだけではない」

高須「おっ、何これ。渋谷公会堂がCCレモンホールになったりとか、これ――」

松本「はー、はー、はー、はー」

高須「いろんな、名前を。こんなんいらんけどなあ、別に。渋谷公会堂でエエと思うねんけど」

松本「もうそんなんで言い出したら、知ってますか?
あのー、どこですかアレー。
坊っちゃんスタジアムとかさあ。もう……ええでえ!」

高須「あのねえ、品がない。ヨゴレや。それこそ」

松本「んはははははっ !!」

高須「ホンマに!」

松本「……ヨゴレとは思わないですけどねえ……」

音楽:どうにもとまらない/山本リンダ

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オーディション

2006年10月28日放送

第二百六十五回目は、最近めっきり減ってきた"老い"にまつわる話題。「毛の長さ」を取り上げてのスタート。続いて、「芸人は意外と賢い、一方ミュージシャンは…」という脈絡から、HEYHEYに登場したあるアーティストを指摘した。中盤、ある一部において捏造の囁かれるアポロ月面着陸の真実、そして後半は"オーディション"の話題へと流れ、知らず知らずのうちに二人が落とされている、秘密のオーディションの存在に思いをはせた。ほか、山ちゃんの微妙な価値観と、罰ゲーム・ハイスクール編のDVDについて、宣伝を込めた紹介も。

お気に入りトーク「放送作家にも印税を与えよ」

高須「僕は全然儲からないんです」

松本「なんで?」

高須「印税というものを、作家にも与えようというねえ、動きをせなイカンわ」

松本い〜んぜいのさ〜んせい かいな?」

高須「……コイツ考えてない……」

松本「ははははは……」

高須「コイツなんにも考えてない……」

松本さ〜んせいのい〜んぜい かいな?ふふふ」

高須「バカボンや、バカボン……」

松本「やったろか?国会の前で」

高須「やってくれる?」

松本「いや、それでいいんやったらやりますよ。全然。
ただ、何が言いたいんか多分わからへんと思いますよ。
い〜んぜいのさ〜んせい!さ〜んせいのい〜んぜい! 言われたって。
印税は"ある"しねえ。ふふふ」

高須「……それでもやってくれるだけありがたいかも知れん……」

松本「あ、そうですか?」

音楽:Hi-Hi-Hi/あおい輝彦

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キッチリ委員会

2006年11月04日放送

第二百六十六回目は、二人が編み出した、忘れ物をしないための工夫からスタートして、同事務所に所属するタレント同士・コンビが、裏番組出演することへの疑問、そして、番組おなじみの使いたくなる言葉「どないやねへん」が、いよいよスポットをあびた。中盤、紛らわしい標識について。「【大崎】の反対方面として、さして知名度の高くない【大橋】を書くのはおかしい、道に迷わせようとしているとしか思えない」と、キッチリ元帥の名のもとに、いつもの"責任者出てこい"系のトークが繰り広げられた。続いては、いじめ自殺問題について。軒並の報道が故人を貶めることを嫌うあまり"自殺するのが悪い"と断言できないことに対し、「それが自殺者を増やす」と、松ちゃんが斬り込んだ。

お気に入りトーク「キッチリちびっこ探偵団のコスチューム」

松本「カッコつけてるのと、まあまあ、"千円ぐらい"というね。自分の、一番アカンとこですよ」

高須「自分のって、俺の?」

松本「うん。その、カネに対するね、無頓着さというか」

高須「いやいやいやいや、無頓着なことないですよ。
僕はもう、そこをキッチリせなアカンなと、今日はもう――。
みんなにズバッと言うたろうと思ってね」

松本「キッチリちびっこ探検隊としては――」

高須「探検隊としては、それぐらいは言うとかなアカンなと思ってね」

松本「……探検隊やったっけ?」

高須「探検隊かはワカランけど……」

松本「ふふふ……。探偵団やん」

高須「あっ、探偵団かいな」

松本「そうそうそう。キッチリちびっこ探偵団や」

高須「うわ、弱そうやなー……」

松本「そらだって、しょうがないやん。自転車やもん」

高須「うわあ、もう、バイクにしてえやあ……。チャリ?」

松本「そう。自転車ですよ」

高須「衣装は?」

松本「衣装はあのー、ジャケットで、リボンですよ。
リボンはループタイじゃなくて、リボンみたいなんですよ」

高須「はーはーはーはー。……帽子は?」

松本「帽子は、ハンチングですよね」

高須「ははははは……」

松本「で、下は半ズボンですよ。ハイソックスに、半ズボンですよ。
キッチリちびっこ探検隊ですから」

高須「はあ」

松本「探検隊ちゃう言うてんねん !!」

高須「……自分が言うてるだけの話やろ!」

松本「ははははは……」

高須「探偵団でしょう ?!」

松本「そう、探偵団」

高須「探検隊でええやん、そしたらもう……」

松本「探偵団のほうがエエねん、それは」

高須「少年仮面ライダー隊ってのあったよね」

松本「ああ、アレに近いアレに近い」

高須「それに近いんやろなと思ったんや」

松本「ハンチングとジャケット、背広やねんけども、ブレザーやね、だから要するに」

高須「で、半ズボンで――」

松本「リボン」

高須「リボンで――」

松本「ブラウスにリボンや」

高須「ブラウスにリボンで、半ズボンにタイツ」

松本「えー、タイツじゃない。ハイソックス

高須「ハイソックス。なるほど」

松本「ほんで鉛筆とメモ帳」

高須「メモ帳持って――」

松本「自転車で――」

高須「自転車で」

松本「自転車の、サドルのとこ。サドルじゃないわ。
手の、グリップの。ハンドルのところから――」

高須ヒモみたいのが出てる?

松本「ヒモみたいのがシャラシャラ……カラフルなヒモが五本ぐらい出てるわ」

高須「――ガキか!」

松本「ははははは !! ――片輪コマやで」

高須「あっ」

松本「右のとこだけちょっと不安なんで。――左は結構いけるけど」

高須「……イヤやわそんなん俺もう……」

音楽:心の色/中村雅俊

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収集癖

2006年11月11日放送

第二百六十七回目は、山崎夫人・アヤちゃんのお受験面接にまつわるエピソードから始まり、松ちゃんの持つ感情「自分があげたプレゼントであまりにも喜んでいる彼女を見ると、自分があげたことを忘れて嫉妬の青い炎が立つ」という言葉に、高須ちゃんがガブリと噛みついた。中盤、松ちゃんも理由付けのしようがないと匙を投げた「上履5,000足泥棒」について。なぜか高須少年が集めていたという、自転車の空気キャップ部にまつわるエピソードには、今度は松ちゃんが噛みつく。その他、裏方の佐々木氏のマッサージ、足りない言葉など。

お気に入りトーク「うわばき五千足ドロボー」

松本「これはねえ、スゴイですよ」

高須「ホンマやな。女とは限れへんねんな」

松本「女とは限らないんですよ、言うときますけど。
しつこいようですけど倉庫借りてたんですよ?」

高須「すっごいなー…」

松本「ははははは……。一切"倉庫"にはこだわってくれへんけども自分」

高須「いや、わかりますけども……」

松本「このために倉庫借りてたんですよ ?!」

高須「見たらわかりますよ、ここに書いてあるんですから!写真で!」

松本「そいで、そん時のニュースは単純に"うわばきを盗む"っていうニュースやったんですよ。
で、とうとう、こないだぐらいから理由も言うてましたわ。
だから、"性的欲求を満たしてた"と。
これを嗅ぎながら、まあまあ。自分でやってたんですよ」

高須「これ、捨てていかへんねんなあ」

松本「だって倉庫借りてたぐらいやからな!」

高須「わかってるよ !!」

松本「ははははは……」

高須「僕はねえ、昔あのー、自転車の。
空気でるところにある、ゴムあるじゃないですか。
茶色とか赤とかいろんなゴムあるでしょ。カバーする」

松本「んーんー」

高須「アレをねえ、二百個ぐらい盗ったことありましたね」

松本「ンー…あっはっはっはっ !!」

高須「それ意味わかれへんねんけど、アレがもの凄い欲しいねん !!」

松本「うはははははっ !!」

高須「もんの凄い怒られたわ!ははははは……」

松本倉庫借りた?

高須「いや、借りてへんけど!
俺こんな網に、チャリンコのゴムをぶわーっと集めて
もの凄い集めたんや俺!」

松本「……全然"向こう側の人間"やん!」

高須「いや、性癖は無いでそこに!」

音楽:輝きながら…/徳永英明

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視聴者のレベル

2006年11月18日放送

第二百六十八回目の序盤は、高須ちゃんちの芳香剤にまつわるお話と、いよいよ達した「芸能生活二十五周年目になすべきこと」など。それに絡めて、昨今のお笑い事情について。「視聴者に対してテレビ側が合わせてゆくバラエティの作り方では、テレビがつまらなくなる一方だ」と、一時代を築いた芸人が辛辣に今の業界を斬り、そして、細かいことに言いがかりをつけられる風潮を指して「言論の自由はなくなった」と憤った。ほか、キッチリファイル再び。瓶詰めのケチャップが存在する理由、最近もちあげられた邦画の面白さについて。

お気に入りトーク「視聴者のレベルに思う」

松本「ホンマにもうアホばっかりやからな。
レベルがどんどん落ちてんねん、ほいでまた。テレビ観てる奴の。
そら当たり前やねん。そんなことは前から"アカンでアカンで"って言うてたんや。
テレビが視聴者に合わしだしてるから。昔はテレビが視聴者を引っ張ってたんや。
"これぐらいを笑えよ"みたいな。
"こんなんや、こうや、これが分かるかーっ ?! "みたいにやってたんや。
もう今は"どうですか?お気に召しましたか?昨日のオンエアいかがでございましたか?
何か不都合ございましたら何なりと"――」

高須「イヤな人が何人かおったら、"それやめとこか"――」

松本「"それじゃあ分かりました、こっちは考えて、それもうやめます…"
――こんなやり方してたら、そらテレビおもんななるよ !!」

高須「おんなじとこグルグル廻ってるだけやからな……」

松本「どんどんどんどん"面白さがワカラン"みたいな奴いっぱい出てくるよ !!
わかったあるやんそんなこと、分かりきったあんねん」

高須「そうやねん……。だからもうな、五十年テレビやってきて
"日本のお笑いのレベルは高い"ってみんな言うねん」

松本「うん」

高須「――言うけど、今後何十年先のお笑いのレベルはどうなるか分かれへんで?」

松本「ああ、全然アカン。このままやったら全っ然アカンで。全っ然アカンよ!」

高須「なっ!」

松本「んん !! ――で、どっかで
"俺はもう知るかボケエ、お前らが悪いんじゃあ"って思もてるとこもあるしね」

高須「――いや、もちろんね、面白いモンはお笑いだけじゃないかも知れん。
アニメもそう、いろんなとこも担ってるかも知れへんねんけども
やっぱりお笑いも担ってたからね、昔はずっとね。テレビっちゅうものがまあ、最大の娯楽で」

松本「ホント駄目よ」

高須「まあ、こんなん言うとね、"年寄り二人何言うとんねん"って思われるかも知れへんけども」

松本「いやいやいや……。そらね、なんやろう。
それこそ昔の『ごっつ』や『ガキ』やのビデオ・DVDが
全く相手にされてへんねやったら、俺もこんなことよう言わんわ。
"ああもう俺は終わったんやな"と思うわ。でも未だに
今TSUTAYA行ったって、もう『ごっつ』や何やのしか
これヤラシイ話、貸し出されてないねん。――これ何年前の番組や言う話や!」

高須「ホンマや、ホンマやね」

松本「そっから越えれる番組が出てきてないねんもん」

高須「んー。ホンマやわー……」

松本「だって、やってるヤツがそれを分かってるやんか。
――"これじゃあ後々残る番組になれへんな"っていうのは」

高須「そうやねん」

松本「んー」

高須「そうやねん……」

松本「そうでしょー?……いや、こんな話しだしたら、ホンマ、アレやで」

高須「イヤラシイ話になってまうからね」

松本「アカンでー?こんな話してたら……」

高須「こないだもね、キッドがまあ、『DX』にまた、出るんで――」

松本「キッド?」

高須「浅草キッドね」

松本「ああ……」

高須「ワイズで会うたときに、水道橋博士がバッと来て。
"おはようございますー"って、話してて"ボク、放送室毎週聴いてるんですよー"…
"えええーっ !? "言うて。
"よう聴いてますよー。オモンないグループの四番目でしょう?"って言われて」

松本「はははははは……」

高須「"ちょっと待って ?! "って。"いらんこと覚えてんなあキッド"って思って。
キッドっていうか博士ね。――で、まあ話をしてて。
"たまたまいろんなの聴いてるんですよー"って言うから
"ああそうか、ちゃんと喋らなー"と。
"お笑いの人も結構聴いてるやなー"と思って、この番組」

松本「意外と聴いてんねん」

高須「ね!」

松本「そうやねん」

高須「だからちゃんとしたこと喋ってないと、これね。"何を素っ頓狂なこと言うてんねん"とかね」

松本「そうやなあ!」

高須「"何を自己満足みたいなこと、喋りゃエエみたいなこと言うてんねん"と思われてもアカンと」

松本「ゼッタイ自己満足にはなってない筈やけどね」

高須「そう思うんですけどね」

松本「いや、ゼッタイせやねん」

高須「んー」

松本「これを自己満足やと思うヤツは、その時点でもう向いてないねんて。
もうお笑いに向いていねん」

高須「向いていねんって……。なまったな今!」

松本「ふふふ……。いや、ホンマにせやねん」

高須「ああ……。ホンマにせやねんなあ……」

松本「そんなんは放っといたらええねん。そんなん思うヤツは。
一方でそっちの奴らの感情まで考えもう喋ってられへんもん」

高須「まあ、それもそうやな」

松本「もうアホやねんから、放っとかなしゃあないねん」

高須「そうか……」

松本「"ああもうコイツらは何を言うとんねん、ズレたこと言うとるわ"と思もてんねやったら
もうそう思っといてくれ。もう、それでええわ。
ソイツらの感情まで知らん!ゼッタイこっち間違うてへんもん」

高須「――って思わな生きていかれへんからな!」

松本「いや、そう思わな生きていかれへんじゃなくて、ホンマにそうやもん」

高須「ははは……。まあそらそうやな」

松本「自己暗示じゃなくて」

高須「おお、まあ、そらそうや!」

松本「うん!」

高須「そらせやわな」

松本「これはもう、ちゃんとシッカリ答えが出てるから。
――だって、俺がオモンナイと思もてる笑いは、俺が全部理解した上でオモンナイもん。
俺のことを、もしオモンナイって言うヤツがおったら
理解できてへんから、何でオモンナイのか説明でけへん筈やもん」

高須「なるほど。なるほどな」

松本「だからもう全然違うねん。答えは出てんねんもん。……もうしゃあないねん!」

お気に入りトーク「滑舌よくいこう」

松本「何やとは言いませんよ。軽い日本映画ブームじゃないですか今。
ほいで、日本映画で、興行成績の割りと良かったやつが、
ちょうどそれが一、二年ぐらい前のやつが
地上波で、地上しゃ初登場いうて――ふふふ。…なんやあ !?」

高須「はい」

松本「ワザトやで?」

高須「ふふふ。わかってますよ?今の噛んだように見えたけど全然噛んでないもんねえ」

松本「んー」

高須「なに?はい」

松本「――ね?初登場みたいなカンジで、ちゅ上波はちゅ登場みたいなカンジで――」

高須「ふふふ……」

松本「言うてみい?じゃあ」

高須「地上波初登場」

松本「うわっ!」

高須「そらそうですよ。スッと言えますよ」

松本「天才やなあ!」

高須「当たり前やがな!早よパパッて行きいな!」

松本アゴの上下の天才やなあ!」

高須「ははははは…!そんなもん、アゴの上下だけちゃうやろ、舌もあるやろ!」

松本「ふふふふふ……。学者アゴ上下やな!」

高須「早よ言いィな !! なんやねんな !!」

松本「はははははは !!」

高須「地上波初登場、ほいで?」

松本「…また言えたっ ?!」

高須「当たり前やがな!」

松本「二回も ?!」

高須「言えるよ!…そんな大したことないがな、早よ行きいや、先へ !!」

松本怪童アゴ上下やな !?」

高須「ふふふふふ……早よしゃべれや…… !!」

松本「……怪童はイマイチやったんや……」

高須「もうええわ、なんやねんなもう !!」

松本「ふふふふふ……・」

音楽:青い瞳のステラ、1962年夏/柳ジョージとレイニーウッド

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高須クリニック

2006年11月25日放送

第二百六十九回目は、自らのスタイルを貫いてきた松ちゃんの、そのスタイルに影響され、引っ張られる若手たちの話題からスタート。続いて、独身時代の山ちゃんのズボラさ加減について。中盤、禁煙をいつまで続けるかという問いには「タバコはやめていない、吸っていないだけ」と答え、そのまま、同じ高須姓同士意識していたという「高須クリニック院長との対談」へ。高須ちゃんの聞いた、整形や包茎手術にまつわる豆知識などが披露された。曲を明けては、芸人と女性タレントの結婚について。『ガキ』の大喜利ハプニングと、その舞台裏を暴露して終わる。

お気に入りトーク「借王」

高須「結局連絡せえへんやろ、これ。
こないだの、というか去年のドリームマッチのときぐらいに交換してるわけよ」

松本「高須のことやから、カネ貸してくれって言われんちゃうかなとか」

高須「ふふふふふ……」

松本「評判やんか、この世界じゃあ。返せへんいうて……」

高須「ちょっ、ちょっと待って?…オカシイオカシイ。
俺ねえ、カネ貸して返ってけえへんことは山ほどあるけど。
俺が借りることはないから!」

松本「みんな言うてるもん」

高須「待て、ちょっと待てえ!」

松本「ルミネに、なんや貼ってたらしいで?
警告。気を付けろ的な。貸すほうも悪い的な貼り紙が。あははははっ !!」

高須「失礼なことを言うな、失礼なことをっ !!
わしも、いろんな人とちゃんと仕事やっとんねん!」

松本Tに。

高須「あははははっ !! 待て待て待て !!」

松本作家Tに、貸すほうにも問題あり !! って書いてたらしいで!」

お気に入りトーク「突撃インタビュー」

松本「いわゆる、ハードボイラさ。ハードボイラさが、変わらないじゃないですか」

高須「いや、もう、まあ、まあ、まあ……」

松本「フルーティさ !!」

高須「んっ?」

松本「持ち前のフルーティさ !!」

高須「………。分かれへん」

松本「ふふふふふ……」

高須「ちょっとソコ、聞いてみよう。――コンコンっ」

松本「……聞かれたないなあ……」

高須「どういうこと?"フルーティさ"って」

松本「ちょっと、もう……」

高須「持ち前の、フレッシュさ?違うなあ。フルーティさ言うたもんなあ」

松本「寝てるんで……」

高須「誰が寝てんねんな!」

松本「頭痛たあて寝てるんで……」

高須「いやいや、中に居てるの分かってるから!」

松本「ちょっとあの、あれなんで……」

高須「ふふふ……。ちがうんですよ」

松本「今やっと。おかゆ食べさして寝さしたとこなんで……」

高須「ふふふふふ……。ちょっとお、どういうことよ、フルーティさって!」

音楽:帰らざる日々/アリス

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風呂

2006年12月02日放送

第二百七十回目は、松ちゃんと永ちゃんの共通点を指し、その二人の格好良さを訴えて始まる。撮影を終えた松ちゃんと、勝村政信氏の語る北野監督、高須ちゃんの監督宣言など、前半は映画撮影にまつわる話題。続いて、二人の実家における尼崎時代のお風呂"沸かし湯"事情。ほか、トークは脈絡なく、「年齢と涙腺の関係性」、「売れない若手はなぜ頑張らないのか」、いまいち人気の戻らない相撲と野球を分析し、起死回生の改善策「相撲部屋を持つ計画」が披露された。ほか、流し台の網について語りエンディングへ。

お気に入りトーク「多忙な年末は」

高須「ガキの罰ゲームの打ち合わせとか、いろんな特番の打ち合わせとかが
昨日もガキ終わりで、スペシャルの打ち合わせがあったんですよ」

松本「ほーお……」

高須「ほんで終わるのが三時半ぐらいになってまうんですよ」

松本「昼の?」

高須「いやいや、夜ですよ。昼までやったらもの凄いやってるやんか」

松本「ふふふ…」

高須「ほいで、帰ってからまた仕事があって
朝方なって"風呂もちょっと入りたい"と思ったら
六時前ぐらいに寝ることになるんですよ」

松本「…ソープ行って

高須「ソープ行って。…ソープ行ってないわ !!」

松本「ふふふ

高須「家帰ったらソープ終わっとるわそんなもん…。
家帰って――ソープ行きませんよ?
で、家帰って、風呂入って、翌朝もう早いですから
10時に起きて行かなあきませんから――」

松本ホテトル帰らして

高須「ホテトル帰らして。
なんでやねん……。シンドなってきたわもう!」

お気に入りトーク「確認の電話」

高須「スターがちゃんと生まれてくるから。コチョコチョ変えだすとややこしいわ!」

松本「まあ俺も、でも、そうあって欲しいなあとは思うんやけども…」

高須「相撲部屋つくったらええやん、自分」

松本来週。――そうしようかなあ……」

高須「んっ?」

松本「来週、すぐ動こうかな……」

高須「ははは…。岡本ちゃんに連絡して?」

松本「ふふふふふ……」

高須「"岡本、とりあえず相撲部屋つくりたいんやけど"……」

松本「多分ねえ、俺が夜の12時に電話するでしょ。
12時半には、自分とこに電話かかって来ると思うで」

高須「"高須さんどういうことですか?"」

松本「"どういうことですか?"と」

高須「俺ホンマそういうことようあんねん」

松本「ははははは……」

高須「岡本ちゃんから
"高須さんスイマセン、忙しいとこ。えっとー、松本さんから連絡入りまして。
アレ、どういう意味ですかねえ?"――」

松本「ははははは !!
……アイツ俺には絶対そんなこと言えへんけどな」

高須「ああー」

松本「"あっ、わかりました!そりゃそうですよね ?! "みたいなカンジで言うからね」

高須「あっはっはっはっ !!
――"相撲部屋ですよね?"――」

松本「"もうそろそろ、いつ言いはんのかなあと思ってたんです!"」

高須「"綱は用意してまんねん"って」

松本「ふふふふふ…。
"あと、デブが二、三人いますんでー"――」

高須「"ちょうど良かったです。デブが二、三人いますんで
三日ぐらい…三日先でいいですか?"って」

松本「"なんやったらもう一日ぐらい早められるかも分からないですけど?"
ぐらいのこと言いよんねんアイツ」

高須「もうすぐ俺のトコに電話かかってきて
……"どういう意味ですか、松本さんの"……」

松本「ふふふ…。ホンマそうやねんけどね」

音楽:宿無し/ツイスト

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マグロ

2006年04月01日放送

第二百七十一回目は、マネージャーへの苛立ちが高じての、何でも自分でやる宣言からスタート。後輩宮川氏の暴れぶりと、天然素材系芸人の共通点を指し、「こいつの後輩でなくてよかった」と安堵。ほか、芸人トーク。『伝説の教師』によって救われたという、アムロレイで有名な若井おさむ氏について。曲開けの後は、バラエティ枠削減に伴うお笑いバブルの終焉、柔道やマグロ食、果てはバラエティの企画に到るまで、日本が強みとする分野での諸外国の追随・盗用を危ぶむ。ラストは、"盛り"について。体調がシンドイときのオーバーな振る舞いを"盛り"と呼び、これを反省した。

お気に入りトーク「再会」

松本「どうもー!松ちゃん茶でーす!」

高須「どうもー!キャメロン・タカスでーす!」

松本「おおーっ !!」

高須「ディアス、タカス!」

松本「わー、凄いですねえ。誰ですか?それは」

高須「アライ・トモヤ君ですねえ」

松本「これ、何かニューカマーじゃないですか」

高須「そうなんです。25歳から29歳。FM北海道さんからですねえ、これ」

松本「へーえ…。この子が将来、背負って立つんでしょうねえ。バラエティ界をね」

高須「なるほど。アライ・トモヤ君」

松本「"あん時のアライ・トモヤです !! "」

高須"ええーっ ?! キミがあ ?! "

松本「ふふふふふ……」

高須"ブツブツやなあ、顔!"

松本「あはははははっ !!」

高須"まあええわ、上がっといでー!"

お気に入りトーク「天国にて」

高須「お笑いっていうのは清いモンですなあ。実はね」

松本「清いもんですよ。間違いなく僕、ホントに天使になりますからね。
このままいったら。間違いなく僕は徳の高いところにいるでしょうね」

高須「ふぅー…ん」

松本「天国よりももう、ツーランク上のとこでしょうね」

高須「ふうん」

松本「VIPルームでしょうね。天国の」

高須「ふぅーん。どんなんがあるんですか?VIPルームって。
大丈夫ですか?そこ行って、僕。どんなVIPルームなんですか?天国のVIPルームって」

松本「キングサイズのベッドがありますよね」

高須「ほおほおほお…。日本でもありますもんね、別にね」

松本乗るな !! って書いてますけどね。貼り紙で」

高須「ううわ !! それ神様のモノ?」

松本勝手に乗るな !! って貼り紙されてる」

高須「売り物かいな ?! それえ」

松本「ははははは……」

高須「コワイなあ!」

松本「で、60インチの液晶がボーンっとありますけどね」

高須さわるな !! って書いてあんの?」

松本神のもの。さわるな !! って書いてあるからね」

高須「それアカンやんか…」

松本「そうそうそうそう」

音楽:人生いろいろ/島倉千代子

272

新商法

2006年12月16日放送

第二百七十二回目は、前回の"盛り"を枕に語りつつ、うどん屋のオッチャンや釣り銭を予測しない出前持ちなど、「待たせる人々」について。中盤、松ちゃんの提案する、新方式のDVDレンタル(仕入れと在庫管理のリスクから実現は難しいと思われる)と、TSUTAYAに期待する"どこでも返せる制度"の導入、派生して、ココイチの見事なメニューチョイスと、新しいファストフード・プランなど、思いつく限りの新商法について。ラストは「フリスクのスースーでクシャミが出る」という、松ちゃんの異常体質にまつわるトーク。検証の結果、結局なにも出なかった。

お気に入りトーク「思い出し笑い」

高須「俺ねえ、ちょっと昨日、帰って笑ってもうて」

松本「ええ」

高須「ずっとこう、ほくそ笑んでたことがありまして」

松本「なんですか?
年とったんか知らんけど、思い出し笑いも増えてきたでしょ」

高須「ようあんねん」

松本「俺もありますよ」

高須「昨日あんたが、何か失敗したんですよ。
笑瓶さんとショージさん違うな。何かを間違えたんですよ」

松本「なにか間違えた言葉やねんけど、意味はわかったから、スタッフ何人か笑ろたんや」

高須「俺が"ええっ ?! "って言うたら」

松本「間違えたことにね」

高須"もうすでに同志は集まっとんねん"って言うのが――」

松本「あはははは……」

高須「"このように俺の同志はすでに集まりかけとんねん !! "って
言われたことが、俺ちょっと昨日、帰ってから
"なにを言うとんねんアイツ…"と思って!」

松本「ははは…」

高須「アレちょっと面白かったなあ!」

音楽:チキンライス/浜田雅功と槇原敬之

273

USJ

2006年12月23日放送

第二百七十三回目は、とあるトーク番組で披露された、石田靖氏と山田花子氏の奇妙な夜から始まり、後輩ライセンスにみるM-1に賭ける意気込みについて。石原真理子の暴露本に対しては、腹立つ"オバチャン"と一刀両断。ほか、ワンナイ終了と長寿の冠番組の差異について。曲開けは、USJの人気アトラクション・スパイダーマンを絶賛しつつ、ディズニーランドと比較して、USJの宣伝の弱さを残念に思う。ほか、高須ちゃんの悩む"刃先の欠けた包丁の捨て方"や、トイレの有料ティッシュの不親切さ&ドンキのレジ前小銭の親切さについてのトーク。

お気に入りトーク「いじめ問題」

高須「いじめられ下手なんですよ。
何かいじめられたら、"明日あんなこと言われたらどうやって返したろう"とか――」

松本「これは高須クン、結構いいことを言いそうな
いいこと言いそうなドアを開けたカンジがしましたね」

高須「でしょー」

松本「まだ、全然わかんないです。
中のぞいてないですけど、いい感じの重厚なドアを今まさに――」

高須「ギィィィ…って」

松本「ノブに手を掛けたなあっていうのは何となく分かります。…はい、行こう !!」

高須「はい。――そっ、そいでね?」

松本「うん。……何でビックリしたん?今

高須「"はい行こう!"って言うから…」

松本「あはははははっ !!
ビックリせんでええねん!褒めてんねやから!

高須「いや、ビックリしたもう…」

松本「ふふふふふ……」

高須「そんな重厚な、ノブに手ェ掛けた覚えないからやなあ!」

音楽:恋のダイヤル6700/フィンガー5

274

竹本

2006年12月30日放送

第二百七十四回目は、2007年の結婚の可能性と、独り暮らしの楽しみについて。続いて、後輩たちから貰ったトレーニング器具に対する松ちゃんの怒りを経て、DVDを購入した『仮面ライダー』のワンパターンを嗤った。ほか、ニンテンドーWiiから、古くはヤキソバン寝袋まで、メーカーからの貰い物いろいろ。中盤は、よく物を落とす意外と巨乳な天使・リンカーン担当の竹本氏について。ほか、萩原流氏のファッション、浜ちゃんの妹・カアコと、松ちゃんの兄・隆博氏で比べる兄弟の関係性の違い、ラストは「来年の目標」を語りつつエンディングへ。

お気に入りトーク「年末特番を見終えて…」

高須「不思議ですよね、アレってね」

松本「なんかホント、マラソン走りきったみたいな
お笑いマラソンのゴールを迎えたみたいな、なんかありますよねえ」

高須「そうですよね。なんかみんながひたってるんですよね」

松本「そうなんです。終わった後のお客さんの拍手もね、なんかね、暖かいんですよ」

高須「いいんですよねえ」

松本「ひとつになってるカンジがして」

高須「"エエもん見た"って、ちゃんと拍手してるカンジがしますよね」

松本「そうなんですよ。スタンディングオーベーションまではいかないまでも」

高須「オベーションね」

松本「………。はいはいはいはい」

高須「オーべーション言うたから。欧米をちょっと掛けてるのかなと思って」

松本「……掛けましょうよ」

高須「えっ ?!」

松本「掛けましょっ?」

高須「…えーと、違う違う…」

松本あっ、掛けよっか? じゃあ!

高須「ははははは……。なにを掛けんねん……」

松本「ふふふふふ……」

音楽:ボヘミアン/葛城ユキ

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