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2012/

11

17

Sat

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Qの感想というかレビューみたいなもの

エヴァに乗るかどうかなんて、そんなことでまた悩まされちゃった

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雑貨のレビューなら楽天、本やDVDのレビューならAmazon、家電のレビューならカカクコム、現行映画ならヤフー映画と、それぞれレビューの棲み分けができてきて、なんだか他人の声が知りやすい世の中になりました。

一億総レビュアー時代の到来

これが15年も前なら、ファミ通のクロスレビューを見て「3点…うわあ」となっていたし、特選街の辛口レビューを見て「えらいこと言わはるわあ…」となっていたものですが、今や中学生が「わかりずらい。クソ」と書き込める時代ですからね。
 
見てませんけど、ヤフー映画のレビューにはいっぱいあったんじゃないですかね、「エヴァの新作クソ」みたいな書き込み。
 
そんな中あえてブログに書評というか、そういうカテゴリを作っておくのは、ひとえに俺の貧乏根性です。
Amazonのレビューに「通りすがり」として書いてもいいし、後輩つかまえて朝まで語り聞かせてもいいんだけど、もしも俺しか出せない渾身の鋭い切り口みたいなのが万が一生まれてしまったとき、自分の署名記事にしておきたいという貧乏根性。
 
今「もしも」だの、「万が一」だの言ったのは、今回のこのエヴァQレビューには「俺しか出せない渾身の鋭い切り口」が無いからなんですけどね。

で、エヴァQについて語ります

かつてのエヴァの正統進化形とでもいいましょうか。
 
『破』で「もう悩まなくてもいいんだよ…かつてのオタクたち」と優しく諭してくれた人が、平然と「やっぱりウソじゃあ!」と牙を剥いてきた感覚。
 
しかも、旧世紀は思春期の子供達を相手に「僕がここにいてもいい理由」とかで心理戦を挑んできたけど、今世紀は風呂敷の広さで勝負してきた感じ。
 
Amazon あたりのレビューを見ていると、前作『破』の手に汗にぎるエンターテインメントから一転、陰鬱で廃退的な世界+全編ホモみたいな雰囲気に皆さんヤラレてしまったのがよく分かります。
 
でも、リアルタイムであのムーブメントを体験した(しかも当時おなじ14歳だった)僕らにとって、『Q』の展開は正統進化なんですね。
だから『破』の爽展開は意外だったし、「いろいろあったけどさ。君たちの生きる新世紀は新世紀で、捨てたもんじゃないだろ !?」という、作り手の声が聞こえた気がした。

アニメ版公開時の世相を加味してしまう俺たち

世の中の閉塞感、というより、僕の年齢の問題ですね。
シンジ君は何の成長もしてないんですけど、受け手側が成長していた。あのころ三十代だった人は文字通り不惑の歳になったし、キレる 17 歳はキレない 29 歳になった。
 
もうクイックジャパンみたいなザ・サブカル誌に当時載っていたような、エヴァを音楽で例えたり、前衛芸術で例えたり、フロイトがどーだのあーだのぶちまけた衒学的なコラムに振り回されない。だって「エヴァに乗るかどうかなんて、そんなことで悩むやつもいるんだ」ってメガネの子も言ってたんだもん。
 
思春期にあの空気にシンクロした人ほど、大人になって「あっ、これが社会か! 人間捨てたもんじゃないな。あの頃は【だから、みんな死んでしまえばいいのに】って一緒になって言ってたけど、良かった!」
 
――と思ったかどうかは分からないけど、多分、そういう大人が『破』に元気づけられ、新世紀に希望を感じたというのに、一方で『Q』には「胃にもたれる感」を抱いて星1つになっているのではないかなと考えています(破への大絶賛とQの酷評へのギャップを見ていると)。
 
ちなみに僕の後輩で 23 の女の子がいるんですけど、あのムーブメントを体験していないその子は「エヴァらしい!」と絶賛でした。

総論

僕は星3つですかね。
ストーリーを楽しむというより、意外性(ネルフの新ロゴとか、壊滅した地上の画)を探すほうに気持ちがシフトしてしまったところを見ると、そんな感じでしょう。
 
戦艦が空をビュンビュン飛び回るのは絵的にカッコイイんですけど、それはまあ、他の庵野作品でやっていただいて、あんまり強さのインフレは見たくなかったなあ、という。
 
「槍が槍が」って、何の槍やねん。
評論家のお歴々は「カヲル君の“この槍は違う”で笑った」と言っていましたが、永遠の中2の俺にとっては、「槍は大剣より弱いんじゃー」というか。本当は槍が強いんですけどね。足軽の槍ぶすまなんて、扱いやすくて強いからやってるんですけど。
 
前回におけるあの「最強の拒絶タイプ」との戦いが、アニメ史上に残る最高にカッコイイ試合だったことを振り返りますと、いささか残念の感を禁じ得ませんでした。
 
「人間は使徒より弱いけど、知恵と勇気で乗り越えるんだ」ぐらいがいいんだよなあ…。例えるなら『スーパービックリマン』で、主人公一味は悪魔軍から逃げ回ってるけど、戦えば辛勝だけど一応勝つ、ぐらいのパワーバランスね。
 
そういう感想でした。

追加

あと、そう。宇多田ヒカルさんのエンディングは凄く良かったです。
俺が東京に出てくる準備をしている冬間にポートフォリオ作りながらよく聴いていた曲だったから、なんかキューッと追い詰められるものがあるけど、それはまた全然この作品とは関係ないので、すいません。はい。

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Author ウェブデザイナー久川智夫

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