SUBCUL

Don't Takky me.

> >

131" class="post-131 post type-post status-publish format-standard has-post-thumbnail hentry category-gundam category-subcul category-sister"

1999/

4

9

Fri

GUNDAM DICTIONARY WEB 【閉鎖】

ガンダムのキャラクター・データベース

このエントリーをはてなブックマークに追加

俺が、かつてこしらえたサイトのひとつです。

ガンダムサイトのあけぼの

インターネットのガンダムサイト黎明期に存在したサイトのひとつであり、俺が高校時代に作ったファンサイト。
どのぐらい黎明っているかというと、サイド7BBSがまだあった頃。2ちゃんねるよりも、なみかれとか廃墟のほうが有名だった頃といえばいいでしょうか。
 
俺はガンダムの魅力というものを、「作者の手を離れてどんどん巨大になっていった架空の歴史、神話のようなもの」と感じているので(ニュータイプのない作品もあれば、MSの出てこない作品もあるので、「ガンダムとは何か」というお題ではなかなか定義できず、結果俺は黒歴史も含めて全肯定となります。ガンダムの世界設定を少しでもかすっていれば、SEEDさえも肯定です)。
 
当時学生だった俺には「フィルムになったものがオフィシャルだって? それじゃあ『センチネル』や『ムーンクライシス』はどうなるんだ」という反感があり、そこから作られたのがこのデータベースサイトでした。
いつしかウィキペディアのほうが全然詳しく正確になってしまい、ネット上に残しておく意味がなくなったために閉鎖しましたが、2000年当時としてはなかなか気合いの入ったサイトだったと思います。
 
2,000人ぐらいのキャラクターに、人物紹介と俺なりの考察を入れる。
高校生の書いた文章だから、もうワケが分からないことも書いてたりするのですが、『サイバーコミックス』にしか載ってない漫画の解説が入っていたり、「資料の引き写しじゃねえぞ」という、子供ながらにプライドをもって作っていたように記憶しています。

サイドストーリーも全肯定主義

ガンダム好きを自負される方は、DVDで観たことのある作品の裏にも準公式・非公式を合わせた様々なサイドストーリーがあることを意識して観直してみると、新たな発見があるかも知れません。
たとえば、ガンダム史上最高クラスに人気のない「ガンダムZZ」ひとつをとってみても、様々なスピンオフ・アンソロジーが存在しています。
 
・マシュマーはサイド1に侵攻したが、それ以外の攻略部隊を指揮するネオ・ジオン将校を描いた漫画
・マシュマー死後、どこかへ消えたイリアのその後を描いた漫画と、少女期を描いた漫画
・ガンダムUCに出てきたミネバとは別の、ミネバのその後を描いた漫画
・劇中終盤の、エゥーゴとネオ・ジオンの艦隊決戦を描いた漫画
・ハマーンの戦争から逆襲のシャアまでをつなぐゲームブックとPCゲームがある
 
これらいずれも異なる時期に、それぞれ異なる作家によって描かれています。
1〜2話のスポットで登場したキャラクターなのに、みんなで寄ってたかってそれなりの人物に仕立て上げてしまうという遊び方が、もう30年以上かけて行われ続けているのです。
その懐の深さというか、染みこみの良さのようなものを愛して、自分はガンダムファンをやっています。

黒歴史の黒さ・深さを愛する

もったいないですよね。誰もが知っている有名な作品を、そう独創性のない俺のような意見で語るより、「その気になれば手に入れられないこともない非公式作品」の良さと原作との親和性を語り、同好の士に深くハマってもらったほうが、いずれガンダムの疑似学問としての面白さを広めていけるような気がしているのです。
 
『Gの影忍』や『タイラントソード』なんて、歴史学でいうところの偽書そのものなんですけど、偽書には偽書の楽しみ方がありますからね。
これが正統な学問なら偽書は排除するなりしていかなくてはなりませんが、そもそもオフィシャルだのリアリティだの言ったところでガンダム自体がフィクションですから、そこに垣根をもうけるのは面白くないことなのではないでしょうか。
 
さらに、それら作品が作られた時代背景を考えながら鑑賞してみると「この時代はやけに木星にバケモノが出てくる話が多いな」とか「なんかF1選手をパロディにしたようなキャラクターが多いな」とか、意外な気付きを得られることも多かったりします(あの頃なんであんなに木星にバケモノがいたんですかね?)。
 
現実の出来事をガンダムに例えて説明する人がたまにいますが、歴史好きな俺の場合「ガンダムのこの事象が何を元ネタにしたものなのか」を考えるのが好きだったりして、結構タチ悪いです。
 
このサイトに載せた一部のデータやコラムを、ちょっと筆を入れて、このブログにリバイバル移植していきたいと思っています。
※ ちなみにこの記事のアイキャッチに使っているソシエさんは、10年前、俺がビデオ屋でバイトしていた頃の先輩に描いてもらったものです。

このブログ内のガンダム歴史コラム記事リンク

ガンダムの歴史/序章~宇宙史の始まり

第1集~ 0079 一年戦争(ファーストガンダム)

第2集~ 0083 デラーズ紛争(0083)

第3集~ 0087 グリプス戦役(Z)

第4集~ 0088 ペズンの反乱(センチネル)

第5集~ 0088 ハマーン戦争(ZZ)

第6集~ 0093 シャアの反乱(逆襲のシャア)

第7集~ 0123 コスモ・バビロニア建国戦争(F91)

第8集~ 0133 木星戦役(クロスボーン)

第9集~ 0153 ザンスカール戦争(V)

第10集~ 0203 マハの反乱(ガイア・ギア)

第11集~ 0223 平成ガンダム以降(G・W・X)

ガイア・ギアとシャア・アズナブル(前編)

ガイア・ギアとシャア・アズナブル(後編)

ガンダム階級論(前編)パプティマス・シロッコは大尉が妥当か?大佐か?

ガンダム階級論(後編)ザンスカール帝国の階級問題について考える!

ムーンレィスの失敗~小論「地球帰還作戦はなぜ失敗した?」

逆説の黒歴史・人類黄昏編(前編)最終戦争とカイラスギリーの秘密

逆説の黒歴史・人類黄昏編(後編)真なるニュータイプとは何か

Author ウェブデザイナー久川智夫

ぜひこの記事をシェアしてください!

このエントリーをはてなブックマークに追加

ぜひコメントをお寄せください!(メールアドレスは公開されません)

この記事のトラックバック用URL