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2007/

8

15

Wed

【レビュー】 ロマンシング サ・ガ2 「本気で殺しに来る敵、七英雄」

敵が本気で殺しに来るゲーム~っていうか七英雄はカッコイイ

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このページは、久川がかつて2007年に立ち上げてクローズした趣味サイト『ゲーム第2世代』のリサイクルページです。

 
自分は、ボスキャラが使ってくる「補助魔法」というのが好きではありません。
我がの防御力を上げたり、こちらのスピードを下げたり、煎じ詰めて言えば手数稼ぎに繰り出す技が、どうも手加減されているようでキライです。
 
そういえば学生時代、ツレの臼井が言ってました。
「ゲームのラスボスは不思議だ。部下をいっぱい差し向けることで主人公は鍛えられ、挙げ句の果てに城まで攻め込まれて殺される。主人公が最初の村を出たあたりで本気になって潰しに掛かれば絶対負けることはないのに。馬鹿だなあ」 ――。
 
自分も決して賢いほうではありませんでしたが、この言葉にうなずくほど馬鹿ではありませんでした。がしかし、俺も臼井もこのゲームは大好きでした。
敵が本気で殺しに来るオトナのゲーム、それが『ロマンシングサ・ガ2』。

ボスはいつだって短期決戦

この作品、および次作『3』のリアルかつ気持ちよいところは、スマートに戦おうとするとコテンパンにのされるが、確実に倒そうとすると、罪悪感のある勝ち方しかできなくなる点でしょうか。
 
ボブサップとかグッドリッジとかあの系に、脚技だけで挑むみたいな悪びれ。
乱れ雪月花とか無双三段とか武器最強技を連発すればそりゃ倒せるだろうけど、さもなくば、やりこみ大賞で使われるような、半分裏技みたいな手を使うしかなかったりして。
 
敵も味方も明らかな短期決戦型です。
その一方、強力なボスが使ってくる「再生」は、ターン最後に 999 の回復。他のRPGでやるような、薬草使いまくって泥仕合に持ち込む手もあまり使えません。「お前は俺を倒す気があるのか」という、敵の投げた手袋と受け取りました。
しかし、その真剣勝負が気持ちいい。

緊張と緩和

もちろん、こんな苦しい戦いを強いられるのはボスもボス、「七英雄」を名乗る一部の強力なボスのみで、反対にザコキャラは話にならないぐらい弱く、しかもこちらは戦闘ダメージが蓄積しないので、戦闘が終われば HPMAX です。全滅することなんかまず有り得ません。
つまるところ、このザコで腕を磨いて決戦に備えろということで、巧いこと緊張と緩和のバランスが取られているのでしょう。

システムも世界設定もセットで好きです

自分は、GBのサガシリーズや『ロマサガ1』にはあまりこれといった思い入れがなく、サガといえばこの『2』と『3』、『サガフロ2』を特に贔屓にしており、BGMの面では『サガフロ2』を一番に推すのですが、総合面ではこの『ロマサガ2』が最高です。
 
後に『俺屍』へと受け継がれる世代継承のシステムや、ある日突然ショートイベントが始まり、なんだかよく分からないうちに終わる中途半端なカンジも、なんかテーブルトークっぽくて好きだったり。
歴史好きには堪らない年表式のエンディングや、悪役に「七英雄」という善玉っぽい名前を与えたのもセンスがあるし、「何でもエレキ鳴らしといたらエエっちゅうもんちゃうぞ」――と言わせない時代のイトケンサウンドも良かった。

自己責任という言葉を体現したゲーム

世間一般の評価も決して高くはなく、どちらかというとカルト人気が強い『2』ですが、自分は総合得点シリーズナンバーワンです。
ただ、ダラダラ気を張らずに遊ぶのなら、あるいは初めてシリーズを遊ぶ人に勧めるのなら、俄然『3』のほうがいいんですけどね。
 
「あんまりクリアさせる気のない」ゲームも、今になってみれば良かったと思います。完全看護制度を整えた上で「ヌルい」とか言われて、ストーリー全部見せた挙げ句「王道すぎてつまらない」とか言われてるゲーム見ると、なんか寂しくなってきますね。

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Author ウェブデザイナー久川智夫

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