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ハードの売り上げを左右するキラーソフト・シリーズはFF・ドラクエを筆頭に数々ありますが、出るハード出るハード追い掛けてって種を蒔き続けるスパロボの、まだ節操があった頃の名作です。
『第3次』は難易度と登場ロボがジャリンコに理解不可能な古さであまり馴染まず、『EX』は難易度こそ落ちたが「それよりどこやねん」な舞台設定のため受け入れられず、今作『第4次』で方向性とシリーズの評価が固まったような気がします。
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この作品以降は難易度も完全看護かつ「人気者は何でも取り入れるでー」という節操の無さが嫌いだったり、その一方、『F』に限ってはギレンとかシロッコが復活してたりして密かに好きだったりと自分の中でも評価は揺れるのですが(やっぱり『α』からこっち開発が変わった点が一番大きいのでしょうか)、本作は難易度も適度でテンポの良さが素晴らしい。
中には『栄光の落日』とか『オルドナ・ポセイダル』のような嫌がらせとしか思えないマップもあったりしますが、シリーズの総決算に相応しい傑作といえるのではないでしょうか。
ツィーゲライフルに匹敵するロボゲー界のバランス破壊兵器・サーバイン&ズワウズも救済措置として存在しており、SLGとキャラゲーの最も良いバランスを示したのが本作なのでしょう。
ここまでのシリーズは、オリジナルキャラも魅力的でした。
『新』で登場したSRXとかいう安っぽいヒーローが出てきて以降サーッと興味が失せてしまったのですが、『EX』でのシュウ編は下品で面白かったし、最近ではナンタラ帝国の傘下に収まったようですが(あんまし知らんのです)ゲストとインスペクターなんてのも好きでした。
地球人のことを力に頼るサルと罵りながら、自らはBGMがヴァルシオンになってしまうような強力メカを乗り回し、地球人とは違う平和的な進化を辿って宇宙を監察していると謳いつつ、はるか何万光年を越えて地球まで攻め込んでくるあの人たちは一体何だったんでしょう。
今となってみれば、世界最強の軍事力を持ちつつ反抗的な国々をテロ支援国家と名指しし、自らは水爆だステルスだよくワカラン兵器を振りかざし世界に君臨するアメリカそっくりな連中ではあるのですが、この連中の武器名がまたカッコイイ。
【大口径ビーム砲】とか【荷電粒子ビーム】、英語丸出しの【ロングレーザーソード】なんていうのも、まるで西側がソ連の兵器につけた勝手なネーミングっぽくて、昨今のスパロボによくある暴走族みたいな漢字だらけの名前にしてみたり、哲学用語とかヘブライ語こねくりまわしてみたりするのより、ずっと洗練されて感じられるのです。
全作のボスも【高周波ブレード】とか装備してたもんなあ。シンプルイズベスト。
先述の通り、自分にとっての『F』の評価は微妙なのですが、彼らかっこいいボスの戦闘BGMがサターン版・プレステ版それぞれ別のアレンジで聴ける点においてはポイント高く感じられました。
なお、今からこの作品をプレイするのでしたら、『S』はプレステ2で不具合を起こす上、なんか移植のザツさとロードの長さのみが目に着くので、それはもう確実にスーファミ版をオススメします。
媒体がカートリッジから CD-ROM になり、低価格化に喜んだのは小学時代の遠い日の思い出。
人類が「快適なゲーム環境」を再び取り戻すには、プレステ1という暗い時代が終わり、プレステ2の登場を待たねばなりません。
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