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2006/

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Sun

ガンダムの歴史 (11) 『G-SAVIOUR』~『機動武闘伝Gガンダム』

U.C.0223 混沌の時代

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このページは、久川がかつて1999年に立ち上げてクローズした趣味サイト『GUNDAM DICTIONARY WEB』のリサイクルページです。
なお、このコラムの執筆は2006年であり、その後に発表された作品の中で塗り替えられた設定等があるであろう旨、ご考慮いただいた上でお読みください。

G-SAVIOUR の背景 U.C.0223 ~地球連邦、崩壊~

ダーゴル大佐は戦死。マハの反乱が終わり、アフランシが故郷へと帰ったその頃、地球圏には新たなるサイドの建設が進められていた。
サイド8・ガイアである。
 
そして、それが遂げられるとすぐ、あの栄光の地球連邦は崩壊した。
ヘイル将軍、ガーノー将軍をはじめとした旧高官たちの手によりその解体は進められ、その後地球圏を支配したのは、セツルメント議会軍であった。
 
しかし、この統治も充分なものではなかったようで、イルミナーティとの戦いの末に再び連邦は興る。それはガイア独立による動揺、そしてガーノー総督の遺志を継ぐ者の手による活動の賜物であろう。
が、しかし新しい連邦は、旧来のものと全く変わらぬ保守的で暗愚なものであった。

ガンダムXの背景 A.W.~地球と宇宙の民、その対立は果てしなく~

これが、おそらく『X』において登場する連邦のことであろう。
 
そして、それらに対抗したのは宇宙革命軍(この【宇宙革命軍】が、軍事政権たるこの政府の正式な名称である)。
 
これもまたコジツケでしかいえないのだが、この新興勢力はおそらくガイアを初めとした反地球議会の態度をとったセツルメントが母体となって誕生した組織であることが想像される。
 
地球連邦軍と宇宙革命軍、ふたつの巨大な軍隊は宇宙を舞台に争い、その結果およそ 40 基ものコロニーが地球へ落とされるという惨禍をもたらした。
 
戦後十五年、新連邦軍の指揮にはブラッドマン将軍、革命軍の指揮にはザイデル総統が当たるが、しかし両者とも月に眠るニュータイプ D.O.M.E. の取り込みに失敗。
直後、共に戦死している。
 
その後、ジャミルやランスロー大佐といった面々による和平調停の動きもあったが、しかし A.W.376 までに両軍は全く崩壊し、賞金稼ぎや海賊団といったアウトロー集団と、そして、それらに全くといってよいほど対抗する術を持たない「議会軍」が統治する時代が訪れていた。
 
軍神ニコルス将軍による数々の統一戦争、そして、焔の審判からの復興も虚しく、シメオン博士やマリアといった悪党により、地球圏の平和はいつまでも乱され続けた。
 
しかしこの頃には、人類は多々の植民惑星を形作りそこまで生活圏を展ばしていたようである。
もしかしたらこの偉業には、あのストーク卿ことジュドー・アーシタの功績も含まれているのかも知れない。
だが、ここで宇宙世紀からの一連の歴史の流れは一度途絶えることになる。

ガンダムWの背景 A.C.~少年の時代~

ところで、次にくるのは『W』において語られるA.C.時代だと思われるだろうが、しかしこの『W』と『X』は、どちらを先に置いても説明がついてしまうのが実のところである(もっとも、『W』の公式年表通り、A.C.001 をして人類の宇宙進出とすることもできる。『X』のコロニー落しにより人類は絶滅、再び原始よりやり直した人類が地球圏統一連合やガンダムを作った……とすることも、もちろん可能ではある)。
 
幾つか事例を挙げるとすれば、まず『W』に登場する地球はキレイ過ぎるということ。
 
宇宙革命軍による約40基ものコロニー落としの傷が癒えるまでに、果してどれだけの月日が必要となるだろうか。それならば、いっそ「人類は外宇宙への開発に進む道を見付けた」という説明のほうがピンとくる。
 
そしてこれが、A.W.376における「数々の植民惑星の獲得」に繋がるのではないだろうかと推測するのである(しかもこの説をとれば、かつて『ボンボン』か何かの雑誌で語られて(騙られて?)いた「ダグラムとガンダムは繋がっている」という話の裏付けにもなる。植民星はデロイヤだけではなかったのだと、君は!)。
 
それだけではない。
『バトルマスター』に隠れキャラクターとして登場するハイドラガンダム、この説明にもなる。A.C.時代の復刻MSとしてA.W.376に登場するこの最強のMSは、A.W.への移行の際にもA.C.代の技術が完全に失われていないことの証明にもなる。
 
そう、あのゼクスではないかと噂されるコレン・ナンダー軍曹は、A.W.の時代には既に長き眠りに就いていたということになるのである(コールドスリープの技術に関しては問題あるまい。マガニーにより、U.C.0088には試験運用されている)。
 
これとは逆に、従来の流れ通り、連邦という設定を重んじて黒歴史の綴りを「X→W→G」としてしまうならば、ハイドラガンダムのみならず『デュアルハーツ』や『MADWANG1160』といった矛盾をも孕むことになってしまう。
 
しかし「W→X→G」とした場合、連邦の名は完全に無視されるのでそのような矛盾もない。だからといって、どちらの説も完全なものではないというのは、今更言うまでもないだろう。だって公式見解なんかどこにもないんだもーん。
 
しかし、それでも私は従来の説を推す。
 
それというのも、なんだか幼稚な分析ではあるが、『X』のサテライトキャノンと『W』のツインバスターライフル、どちらが簡単に強大な攻撃力を出しうるかという点、『X』のビットMSと『W』のモビルドール、どちらが高度なレベルの技術を必要とするのかといった点、そして何より、私にはとてもではないが『W』のリーブラやピースミリオンといった戦艦が、レトロなデザインの『X』のホバー艦より以前の時代に作られたとは考えられないからである。
 
ところで、この時代における戦いの構図は以下の通りだ。
地球圏統一連合の目的は、自治権を求むコロニーの武力制圧。
その前線指揮にはセプテム将軍が送り込まれ、コロニーとの対立をより一層深めていた。 
追い込まれたコロニー側はオペレーション・メテオを発動、連合のOZとの戦いやそのクーデター、そしてホワイトファングの蜂起と、宇宙は混乱に満ち満ちていた。
しかしそれもリリーナという亡国の王女によって鎮められ、ガンダムもまた戦争終結と同時に忘れ去られることとなった。
 
一部においてトレーズの娘を担いだ紛争や、P3、ウルカヌスの一件など、多少の動揺はあったものの、その平和はコロニーが遣わした五人の少年たちによって守られ続けていた。

Gガンダムの背景 F.C.~格闘政治、外宇宙、そして未知の技術・ナノマシン~

さて、その後の流れは些か厄介である。
私はこののち人類は二つの道を歩み始めたと考える。
 
というより、ここまでくると殆ど私の創作の域であろう。
その二つの道とは、次ページにて詳しく解説する、「地球圏に残った者達」と「外宇宙に旅立った者達」のこと。
 
このうち地球圏に残った者達は、ガンダム・ファイトの世界を作り出し、デビルガンダムと戦う。そしてDG細胞の汚染により結局地球は一時壊滅、逃れた者たちが月へと移民するのである。
 
同じ頃、外宇宙に旅立った者達は宇宙の大海原を駆け抜けていた。
そしてこの内から、再び連邦が生まれることになる。
 
ところが広い外宇宙の中で連邦は一度分裂、これが『デュアルハーツ』における第二連邦であろう。
それでも連邦はギュラダン戦役の末この困難に打ち勝ち、太陽系へと帰還。
そして彼らはDG細胞から地球を再び蘇らせるナノマシン技術を開発(これが後の月光蝶の基礎で、∀新書版において語られた火星コロニーの開拓とその滅亡に力を貸した技術と関係があるのではなかろうか)。
その後、『MADWANG1160』における太陽系連邦と外宇宙連邦とに分かれ、再び戦いが勃発。戦場に赴く一機のアームド・マテリアルは、そのコードネームを∀といった……。
 
本当にここまでくると、一ファンの創作でしかない。
しかし私はそれでも構わないと考える。
 
それというのも、あの「オフィシャル設定のいい加減さ」こそがガンダムの隠し味であり、このサイトのように、我々にイロイロと想像する余地を与えてくれることこそがガンダムの真の魅力なのではないかと感じ、それがあの名書『ガンダム・センチュリー』を生んだと、そのように考えるからである。
 
無論、私以外のどんなガンダムファンが黒歴史の研究に乗り出したとて、正確な答えなどどこにも用意されていない。
監督ないしサンライズよりオフィシャルな黒歴史の内訳が提示されない限り、所詮それは誰であろうと「ファンの見解」でしかないのである。

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第3集~ 0087 グリプス戦役(Z)

第4集~ 0088 ペズンの反乱(センチネル)

第5集~ 0088 ハマーン戦争(ZZ)

第6集~ 0093 シャアの反乱(逆襲のシャア)

第7集~ 0123 コスモ・バビロニア建国戦争(F91)

第8集~ 0133 木星戦役(クロスボーン)

第9集~ 0153 ザンスカール戦争(V)

第10集~ 0203 マハの反乱(ガイア・ギア)

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Author ウェブデザイナー久川智夫

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