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自由惑星同盟/第13艦隊/メルカッツ分艦隊

ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ中将
軍幹部・高級将校 データ

帝国軍、後に同盟へと亡命した宿将。生まれは貴族ながらも、軍隊で下級兵士と接した事で傲慢な感情を捨て去っている。兵達からは人望厚く、しかし上に対しては言葉を飾らないため出世は遅かった。ミッターマイヤーからも「とうに元帥になっていてもおかしくない」と賞賛されるが、ラインハルトいびりの駒として使われるなど上層部からはそねまれていた。近接戦闘を得意とし、堅実で隙の無い老巧な戦術手腕を持つ。どんな状態でもベターに戦える指揮官で、有利ならば同盟第6艦隊を前に大きく暴れ出て、不利ならば数万の帝国軍を前に「重厚な布陣を少数の艦艇で完成させる」省エネ戦を挑める実力を見せた。アスターテでは真っ先にラインハルトを認め、後に彼を賞賛。逆にオフレッサーなどからはそれを腑抜けと罵られるが、その後リップシュタットでは娘の命を脅迫材料に貴族連合軍へと身を投じている。軍事面で多くの裁量権を赦されながらブラウンシュバイクの狭量はそれを認めず、こちらはこちらでゴールデンバウム王朝の命日を一日でも延ばすべく孤軍奮闘するが、結局は名ばかりの司令官として敗北してしまった。自決を試みたところをシュナイダーに止められ、彼に促されるまま同盟への亡命を決意。頼ったヤンからは「ゲストアドミラル」として迎えられ、イゼルローン要塞では参謀長と査閲監を兼ねたような任務を果たした。「兵士達は彼の姿を見て時計の針を合わせる」と言われる程に規則正しい生活を送り、司令部にあっても分を越えない程度に有効な助言をしてヤン以外の指揮官たちからも一目置かれる(だが、その境遇のせいで帝国正統政府からは軍務尚書として招かれる面倒もあった)。条件さえ重なれば分艦隊司令官の座に就く時もあり、バーミリオンではヤンの依頼を受けて「動くシャーウッドの森」を率いて消失。廃棄される艦を奪いこれを戦力として、ローエングラム軍相手に再びの奮闘を見せた。ヤンの死後もユリアンの軍事的顧問を勤めるが、最後の戦い・シヴァでビッテンフェルトの猛攻を支え切れず戦死する。その報告はシュナイダーを通じ、妻と娘にもたらされることになった。艦隊旗艦にネルトリンゲン(?)、所属艦艇にシュベルカサンドラ

「少佐、卿はまだ若いな」
「ワシにできたのは、ほんの少し、この日が来るのを延ばすことだけだったな」
「だが、皇帝陛下がおわす…… !!」
「それを教えてくれた人たちに、恩なり借りなり返さねばなるまい」
「卿にも苦労をかけたな……これからは自由に身を処してくれ」

ベルンハルト・フォン・シュナイダー少佐
副官・補佐官・侍従 データ

【ちょっと待ってね】
・メルカッツの副官。
・上官の控えめを物足りなく思う。
・上官の二階級降等と同様な措置をと望む潔癖さを持つが、ヤンはこれを評し妥協案として一階級降等に留めた。
・ヤン艦隊の面々に負けず劣らずの毒舌家。
・帝国軍時代は、女性たちから「甘いハンサム」と呼ばれていた。

「だが、その人に未来を託さねばならんことは、もっと不運ではないのか…… !!」
「ま、寝るのも死ぬのも似たようなものか……」
「お許しください閣下……私は閣下に、かえってご迷惑を強いたかも知れません」
「メルカッツ提督は旅を終えられた。そのことを御遺族のかたたちにお伝えして、俺の旅も、終わる」

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