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新銀河帝国/ミッターマイヤー艦隊

ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥
軍幹部・高級将校 データ

■HowtobeBIG
ミッターマイヤー艦隊の提督にして、後の宇宙艦隊司令長官。通称・疾風ウォルフ。元々は平民の出で、父親は彼を造園技士にする事を望むが、本人は志を立てて軍人を志望。イゼルローン赴任時代にロイエンタールと知り合い、正反対の性格ながらもお互いを認め合う。しかしこと女性観に関しては真逆もいいところ、こちらはこの上ない愛妻家として知られていた。その後も僚友と共に多くの武勲を重ねるが、クロプシュトックの際には残虐行為を行なったブラウンシュバイク一族の部下を処刑したことで投獄され、不条理な世にあって持ち前の正義感が不幸を招くこととなった。これはロイエンタールがラインハルトに協力を求めた事により救われ、ラインハルトへの忠誠を誓約している。第4次ティアマト、アムリッツァを戦い、敵艦隊を追い越す程に迅速な艦隊運用から「疾風ウォルフ」と呼ばれ頭角を顕した。そして迎えたリップシュタットでは、旧師・シュターデンを撃退し、ロイエンタールと組んでオフレッサーを捕らえると、その上ガイエスブルグに立て篭もる貴族軍の本隊相手に大立ち回りまで演じるに到る。この戦いにおけるMVPは間違いなく彼だったろう。平民出身の彼が貴族を相手に「バカ息子どもは !!」と戦う姿は、時代の変革を如実に表す光景だ。第2次ガイエスブルグにおいては再びロイエンタールと組んでミュラーを救援に向かい、同盟艦隊の「バカのほう」を打ち倒し、ヤン相手に「名将の戦い方」と言わしめている。第1次ランテマリオでは双頭の蛇の先陣としてビュコックを撃退するが、バーミリオンにおいては活躍するところがなく、距離的な理由からヒルダに「疾風」の部分にダメ出しされると、彼女の策に乗ってハイネセンを直撃。ここでもロイエンタールと組んで統合作戦本部を爆撃し、トリューニヒトにヤンへの停戦を命じさせるに到った。実戦におけるラインハルトの敗北を、彼らは政治面から覆したのだ。
■生涯現役
その後元帥となり、宇宙艦隊司令長官の座に就いてからは直接艦隊運用に関わることは少なくなったものの、部下たちにもどかしさを感じては直接前線に艦を向けることも少なからず。回廊の戦いでは、誤報ながらも戦死すら伝えられる程のアグレッシブさを見せた。そしてヤンの死後は新帝都防衛の為ふたつの要塞の建設に着手し、平和の世を守りの人として生きるかに思われたが、親友・ロイエンタールの叛乱を前に苦渋の出征を余儀なくされる。彼の弁護のため必死にラインハルトを説くミッターマイヤーだったが、二人の矜持の間で最も苦しんでいた のは、実は主君でも反逆者でもなくこの生真面目な仲裁人だったのかも知れない。ロイエンタール討伐後、彼は初めて部下の前で泣いた。帰還の後はロイエン タールの子を引き取り、フェリックスとしてこれを養育すると、更にシヴァでは病に苦しむラインハルトをミュラーと並び支え、皇帝に迫るローゼンリッターへの最後の壁となった。獅子や猛禽、ジャッカルに猪が跋扈する乱世にあって、信義こそを全てとして戦った勇士は、プリンツ・アレクの時代となってもその人柄 によって活躍し続けたことだろう。艦隊旗艦はベイオ・ウルフ。非公式の座乗艦にリュッツォ

「卿、美男子だな」
「なあロイエンタール、俺は思うんだが……」
「肥ると女房に嫌われる」
「豚のクセに人間の言葉を喋るなよ。人間のほうが赤面するからな」
「それとも怖いか?怖いのだろう……」
「これだから貴族のバカ息子どもは度し難いのだ !!」
「待ちかねたぞ !! 全艦全速、総反撃だッ !!」
「我々の赴くところはイゼルローン回廊にあらず、フェザーン回廊である !!」
「一個艦隊 !! わずか一個艦隊で我が軍を翻弄している !!」
「謀略によって国は立つか !! 信義によってこそ国は立つ !!」
「我々は宇宙を征服しうるも、一個人を征服するあたわざるか」
「敵将に告ぐ……敵将に告ぐ!」
「ファーレンハイトと、シュタインメッツ、そして――ヤン・ウェンリーに」
「誇り高きかな、マインカイザーは常に味方に背を向け、敵に胸をさらしたもう」
「おい、ロイエンタール……どうしたらいいと思う?俺に重大な責任を押し付けて自分はヴァルハラで杯を片手に見物だなどと、虫がいいではないか」
「そのときは――そのときは、この身を呈してカイザーを守り参らせる !!」
「――陛下のお時間を無駄にしてはならん」
「戦うのをやめよ !! 和平こそが陛下の御意である !!」
「埒も無い……ヴァルハラ征服か……」
「夜が明ければ忙しくなる。多忙なほうがいい、この喪失感を埋めるにはな」
「お前もか、フェリックス――」

ディッケル中将
軍幹部・高級将校 データ

ミッターマイヤー艦隊の参謀長。オフレッサー撃退後、ラインハルトよりレンテンベルクの要塞司令官に任命された。またラグナロックにおいては先陣を受け持つミッターマイヤーを補佐、更に進んでランテマリオでは敵の艦載機出撃に合わせての味方機発進を提言した。司令官が有能に過ぎるため、意外と仕事は少なかったのかも知れない。

クラップフ准将
技術者・技術士官 データ

ミッターマイヤー艦隊の将校。フェザーンに先行して乗り込んだ艦隊にあって、占領した航路局の警備責任者となった年配の男。コンピュータールームのセキュリティを解除した上で、航路データを確認に訪れたラインハルトを迎え入れる。

グレーザー大佐
隊長・実践指揮官 データ

ミッターマイヤー艦隊の陸戦隊指揮官。部下600名を率いて同盟のフェザーン駐在弁務官事務所を襲うが、コンピューターのデータは消去済みで、最も重要な任務を果たせずに歯ぎしりした。さすがに優秀な軍人で、待ち伏せの危険に充分注意した上での突入を敢行する。しかも突然の砲撃にも臆することなく、一歩として下がることが無かった。

「無益なことを…… !!」

アムスドルフ中佐
副官・補佐官・侍従 データ

【ちょっと待ってね】
・ミッターマイヤーの副官。
・対オフレッサー戦においては落とし穴の手筈を整える。

クーリヒ中佐
副官・補佐官・侍従 データ

ミッターマイヤー艦隊の将校。上官の補佐役として、帝国の在フェザーン弁務官事務所からの護衛要請を伝えたりした。ちなみに事務所公認同人誌の中には、彼が恐ろしいほどの負けをロイエンタールにカードで作ったという設定の小説もある。

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