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新銀河帝国/メックリンガー艦隊

エルネスト・メックリンガー
軍幹部・高級将校 データ

メックリンガー艦隊の提督にして、後の後方総司令官。通称・芸術家提督。ラインハルトとはブラウンシュバイクのパーティ警備で知り合い、後に参謀としてスカウト。追従型ながらも客観的視野を持った戦略眼で彼を支えた。アムリッツァ、リップシュタットと艦隊を率いて戦果を挙げ、後に統帥本部次長へと昇進する。以降は最前線に出ることは少なくなったが、軍を束ねる第一人者として後方総司令官を勤めた。ちょっと見は「二軍の仕事」と思ってしまうこの役職だが、仮にラインハルトたち前線の帝国軍が倒された場合、これはオーディンにあって最後の壁となる重要なポジションで、彼の負う責任は極めて大きい(ただ、彼の乗る艦を戦艦ではなく巡航艦――他の提督たちより一格下とする説もあったため、ラインハルトが本土防衛にどれ程の規模の戦力を考えていたのかは容易に計り兼ねるが)。司令官としてはブリッジにあっても檄を飛ばすタイプではないものの、なめらかで理論的な語り口は兵士たちに安心感を抱かせたろう。向井マキオヘアーも癒し度大。しかし理論家のような風を感じさせながら実はとっても感性の人で、その後ロイエンタール叛乱の際には回廊通過時にイゼルローンをヤンの「聖なる墓所」として敬礼、シヴァでは幕僚長としてラインハルトに従いつつも、皇帝が倒れた後は彼の全権としてビッテンフェルトと言い争っていた。旧体制下でも充分に通用する、悪く言えばミュラーやワーレン同様に「普通の人」だったが、彼の特筆すべき点はその趣味にこそある。平民の生まれながら「芸術家提督」と呼ばれる程までにその分野では精通し、美術品には目が無かった。しかも絵画・ピアノなどは自ら嗜み、世間からの評価も上々。その上ただコレクションするだけではなく、リップシュタット後はその保護にも尽力し、後にルビンスキーの火祭りが起こった際には、大火の中からラインハルトを守ったビッテンフェルトを、「彼が芸術に興味が無くて良かった」とまで皮肉を書いている。オッペンハイマーの贈賄の際のラインハルトの態度からしても、どうやら彼はこの美術品収集を単なる趣味ではなく半ば公務として行なっていたようで、もしかしたら国立美術館を建てる職務でも負っていたかも知れない。しかしそれら様々な骨董品をも上回るものとして彼が見付けたのは、ラインハルトという「生ける芸術」であり、それが失われることに憤りを感じた彼は、病に苦しむ皇帝を横目にフヌケた軍医の胸倉を掴んでいた。「大胆さと繊細さの完全な融合」という評価は、ピアノ演奏のみに当てはまるものでもなかったようだ。かつてキュンメルはその才人ぶりをレオナルドダビンチと同列に置いて評したが、好意を差し引いてもたがわぬ多才な人間で、後に獅子の泉の七元帥の一人に数えられ、後世に残した多くの手記は歴史家や随筆家としても彼を浮き立たせていた。艦隊旗艦はクヴァシル

「卿らの偉大な指導者であったヤン・ウェンリー元帥の聖なる墓所に対し全軍慎んで敬礼を施すものである。願わくば、快く受容されんことを」
「裏切りによって勝つことなどカイザーがお望みになると思うか !!」
「お分かりかな軍医どの ?! 卿には地位に伴う責任があるということだ !!」

シュトラウス中将
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メックリンガー艦隊の参謀長。回廊の戦いにおけるイゼルローン包囲の際は、陽動と見せ掛けた主力艦隊を率いるヤンを前に数の不利を認めつつ交戦を主張。しかし、これを別働隊と見たメックリンガーは撤退した。

レフォルト中将
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後方司令部参謀長。メックリンガーの補佐役。回廊の戦いに先立ち、ケスラー・ワーレンと食事をとる上官を、衛星軌道上の艦から待った。

ビュンシェ中将
軍幹部・高級将校

メックリンガー艦隊の幕僚。ロイエンタールの反乱の原因調査のため、メックリンガーが補佐役に選んだ士官。彼からは一番信頼される。回廊通過に際しトゥール・ハンマーの危険を訴え、ハイネセンに入った。ロイエンタールがなぜ、自らが陥れられたことを弁明しなかったのかを疑問に感じる。

ザイフェルト大尉
副官・補佐官・侍従

メックリンガーの副官。

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