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新銀河帝国/ルッツ艦隊

コルネリアス・ルッツ上級大将
軍幹部・高級将校 データ

ルッツ艦隊の提督。決闘の一件で苦心するラインハルトと射撃場にて知り合い、大尉時代の彼に火薬式の銃の反動とその対策について教えた。後に彼の下へ馳せ参じ、以後数々の戦いで副将として活躍する。アムリッツァでは僚友のワーレンと共に、帝国全軍・キルヒアイスの下でと二重の武勲を立て、リップシュタットでは別働隊の副司令官としてキフォイザーを戦った。ラグナロックではロイエンタールの下、レンネンカンプと共にイゼルローンを攻撃し、要塞陥落後は要塞司令官として駐留すると、バーミリオンには不参加。しかし大親征時にはとうとうヤンマジックに嵌まり、バグダッシュの情報操作に惑わされた挙げ句、要塞失陥という大失態をやらかしてしまう。責任からフェザーンに下がり、かつ爆弾テロによって負傷、散々なまでの不幸続きながらも、看護婦との恋を育んでいた。その後ラインハルトの新領土行幸にあっては、妹婿・エルスハイマーを訪ねるとして彼に随行し、ウルヴァシーの襲撃から持ち前の狙撃の腕でラインハルトを守り抜くと、遂には射殺される。焼ける木に頭を打たれても構えを解かぬその様は、まるで弁慶の立ち往生のようであった。死後ラインハルトは彼に元帥号を授け、看護婦の彼女の名を冠した基金を設立、ラングの危険性を訴える調査依頼がケスラーを介してヒルダの下へと届き、僚友たちの今後の危険を除いている。仲の良いワーレンとは反対にどうにもツキのない提督ではあったが、忠義に厚い実に見所のある男であった。ちなみに緊張したり興奮すると、瞳の色が藤色になる妙なクセがあるらしい。艦隊旗艦はスキールニル。所属艦艇にルイトポルドトリッテンハイム

「フン、遠いわ! 間合いも判らんか!」
「ヤン・ウェンリーのカレンダーも残り少ないぞ」
「安く見られたものだ」
「陛下、ご無事で……」
「マイン・カイザー……貴方の御手から元帥杖を頂くお約束でしたが、叶わぬ事のようです。
 お叱りはヴァルハラで頂きますが、どうか、それが遠い未来のことでありますよう……」

ホルツバウアー中将
軍幹部・高級将校 データ

ルッツ艦隊の副司令官。ルッツには自分自身と兄の命を救われたことがあり、この上官を敬愛してやまない。婚約の相手を看護婦と言い当てるが、いま少し詩的な恋愛をやって欲しいとも感じていた。信頼する上官の復讐を目的にミッターマイヤーの司令部に参加。ルッツの生前は、軍務以外にも爆発テロ後の犯人捜索を命ぜられるが、軍人だけに不慣れで、上官から「炙り出し」の手順を教示されていた。

オットー・ヴェーラー中将
軍幹部・高級将校 データ

ルッツの幕僚(年齢や役割を考えると参謀長、次席幕僚ぐらいの地位にはあったのかも知れない)。イゼルローン要塞の実質的な司令官。上官とは対照的にバグダッシュの仕掛けた情報戦に苦悩するも、思い切った出撃策をとるルッツに敬意を抱いた。ところがいざ実戦となってはヤンのトラップからトゥール・ハンマーも撃てず、泥沼の白兵戦ではローゼンリッターの猛攻に遭い遂には要塞を放棄。敵に「要塞ごと自爆するも辞せず」との放送を流した後、自決して果てた。執務室の彼のデスクにはシーツが敷かれ、血で汚さぬよう配慮したらしい(当初はこれが自決の儀式で、基地を放棄する軍人は皆がやるものと俺などは思ってしまったが)。故人の物堅き人為に対し、ユリアンは敬礼を施している。

「これがヤン・ウェンリーの置き土産だったのか?!」
「部下の退却の安全を要求する。それを容れられんときは最後の一兵に到るまで抵抗し、要塞ごと自爆することも辞さん……」

グーテンゾーン少佐
副官・補佐官・侍従 データ

ルッツの副官。顔立ちは貧相だが、声はよく通る男。コロコロ変わる皇帝からの指令書(企画制作・バグダッシュ)を訝しげに読み上げた。

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