No.179 は、金属だらけのパンクのニイチャンと遭遇した話、「おいしい洋食屋を紹介します」からスタートして、今日は映画トーク。龍太郎師匠が好きな映画 『旗本退屈男 』を紹介したり、巷を賑わす 『ダイ・ハード 2』 の感想。そして傑作「大阪喜劇人総出演のヤクザ映画を作ったらどうだろう」では、芸人たちの役どころ・ヤクザ映画だけに、殺され方までも筋書きがされた ( 結局実現はしなかったが)。ほか、普段の春蝶さん、「銀行で 10 万円をおろそうと思ったら…」など。
(おいしい洋食屋さんを紹介します)――「ジャンジャン街いうたら、通天閣の真下でねえ。…今ちょっと、アブナイですけどねえ…。庶民的なトコや」 , 「 "僕の好きな店紹介するからそれでエエか? " って言うんで、ちょうどあの暴動おきた次の日ですわ。僕ら行ったんですよ」
(人ちがいより困ること)――「文珍にいさんにはよう間違われる、べかこ兄さんにも間違われる。それとねえ、前の鶴瓶と今の鶴瓶は違うように思もてはる人がいてる。… "前にアンタによく似たアフロの頭の人いてましてねえ"って、それ俺や !!」
(上岡龍太郎に似た人)――「誰に間違えられます? …やしきたかじんでしょう。それからチャーリー浜。それから大村崑」
(タイム・パラドックス)――「 『バックトゥーザフューチャー』 は頭オカシなってくる。1 か 2 かって、1 でも分からへん。何で消えていくねやろ、なんやのん、段々増えていくの ? 何のこっちゃ分かれへん…ホンマに…」
(名作 『ダイ・ハード 2』 との比較)――「 『東京上空いらっしゃいませ』 が恥ずかしかったわ。おんなじ特撮や言うても、吊されてクロマキーだけやで !! みんな弁当食うてんねん。降ろしてくれよとにかくー…。情けないわ!」
(方言は文化です)――「 『極道の妻たち』 に出てくるヤクザみーんな、なんちゅう大阪弁使ことんねん !! ヤクザ映画に出てくるのはみんな迫力出してくれ !!」
(パペポ発・芸人ヤクザ映画のオープニングは…)――「春蝶兄さんが病気で死なはる。まず、春蝶兄さんの葬式から始まるわけや! それを間違って、春団治一門は怒るわけや! "誰かに撃たれたー!! " って言うて」
(芸人ヤクザ映画を作ります)――「やりまっせ! 頼みに行こう! アンタはみんなに嫌われてるから俺が頼みに行く! アンタはアブナイ連中には好かれてるからね! アブナイ連中は集めて、紳助なんか」
(肥える理由)――「出前持ちが、鶴枝のこと見て。"あんたいつ来ても口うごかしてまんなあ…" やて。よう物食べよんでアイツ!」
(芸人ヤクザ映画における上岡の最期)――「弁護士やから、理屈で殺されるいうのはどう? 相手に理詰めでいかれてウウ〜…って口ごもってしもて、舌噛み切って死ぬいうのは。最期」
(芸人ヤクザ映画は自費制作で ?!)――「二億五千万出します? ほんなら僕も二億五千万。……どこにおまんねんそんなカネ…」
(銀行の CD でモタつくオバチャン)――「オバチャンもたもたしてる。オバチャンが… "ああもう、またやん" って言うてはるわけや。"またや"言うことは、このオバチャン向こうも潰してはるわけやね」
(銀行でオカネを卸したら…)――「カードが出てきたんや。"はよオカネ出てきて" って思もて、ギィーッて開いた。…… 10 円。後ろの人も覗いてはったもん。なんで俺だけこんな目に遭うねんっ!! あんなあ ?! 俺は子供やないぞお ?! …俺、上とばして "裏か表か" って言おうかと思もたもん!」
(擬態)――「こないだもゴルフ場行って、途中のホールで茶店へ行って。ちょっと休憩してお茶飲むとこあるでしょ。そこのオバチャンが "いやー、いつもテレビ出てはる!! " って言うから "はい! 浜村淳です! " って言うたら "せやせや! 浜村さん浜村さん!! " って。サインしてください言うたから、思いきり 【ありがとう浜村淳です】 って書いて渡したった」
(浜村淳は悪口を言わない?)――「オモロナイ映画を "オモロイ" 言うてんのは結局は悪口や」
(上岡オススメの映画)――「たった一人で主演を演じきったシリーズ物としては、世界に名だたる旗本退屈男。この映画の面白みは……観れば分かる」
(人間にとってクツは意外と大切です)――「そらオカシイとこあるよ 『ダイ・ハード』 でも。最初は "あっ、足の裏が痛い" と。で、次のやつの死体からクツ外して "クツが合わん"と。…その次からは探さんわなあ。三人分も合わせよ、いっぺん。三人目も四人目も、ようけ死体はあるやないか」
(衝撃映像のインフレ)――「 『ダイ・ハード』 のときは、我々市民の代表だなと思えるようなものが、決してスーパーマンやないでしょ。今度のはスーパーマンやがなあんなもん。もう後はスペースシャトル爆破せなしゃあなくなるで、あんなことしてたら」
(名作 『ポセイドンアドベンチャー』)――「あれは良かったね。我々に問いかけたもん。普段宗教心を持たない日本人に、あなたは神というものの存在を、そして行動するか、ただ黙って祈るか。僕やったらきっとあのまま座って祈ってたやろなあと思うもんな。自分自身に問いかけられたもん」
(続編はパワーダウンする)――「今まで 1 より 2 のが面白かったっちゅうのはただ一つだけですよ。『エイリアン』 だけやね、2 が面白かったのは」
(アメリカ映画の特徴)――「アメリカ映画みてると、女が強いねー。『グレムリン』 なんかでも、台所で戦うのは女でしょう。『エイリアン』 なんかでも、敢然と戦いを挑むのは女でしょう。ほとんど女が強く描かれてますよ」
(『極妻』 の大阪弁はオカシイ)――「言葉は芸でしょう。言葉も芸とするならば、大阪弁が喋れんというのは芸無しや。難しくても引き受けた以上完璧にやるのが芸人。時間なかったら断ったらええがな。監督もよくそれ OK するな! 監督自体が大阪弁知らへんねや !!」
(井筒監督)――「…アイツが暴力団みたいやからなあ…。あの 『宇宙の法則』 見て僕は、井筒和幸っちゅうのはこんな底力のある人かと思もたねえ」
(芸人ヤクザ映画のラストシーンは?)――「三枝君のこるとか、キー坊のこるちゅうたんでは、なんか、残ったモンが主役みたいやん。そやない、みんな主役やから、最後にはとんでもない……もう、テントだけ残ってるとかね」
(芸人ヤクザ映画における横山やすしのポジション)――「映画に一緒に出てんねんけど共演はしてないっちゅうねえ。…卒業写真の欠席者みたいな」
(嫌われ者の美学)――「つまり、嫌われてるっちゅうのは恐れられてる。恐れられてるっちゅうのは内容認められてるわけやから、何にも不安感かんじることはない」
(吉本の中村さんが上岡を狙っている ?!)――「 "要るなあ、キミみたいなんが今うちに必要や" … "そうですか" って言うたら "うん。この頃やすし辞めたんで新聞に書かれるやつおらへんねん"って。そういうタレントが欲しいって言うてたね」
上岡「あのジェット機の滑走路は何キロあんねん」
鶴瓶「どういうことでんねん」
上岡「ジェット機が今や発進せんと
滑走路を走ってるところを
まずヘリコプターで追い掛けんにゃで?
その間、ジェット機は走り続けてるわなあ」
鶴瓶「そうや」
上岡「そいで、ジェット機からハネの上へ飛び降りんにゃで?」
鶴瓶「飛び降りたよ」
上岡「ハネの上飛び降りて、格闘すんにゃで?」
鶴瓶「そうやー」
上岡「まだジェット機走ってんにゃで?」
鶴瓶「走ってるよー」
上岡「で、あのガソリンのタンクのフタを抜くにゃで?」
鶴瓶「そうそう」
上岡「まだ走ってんにゃで?」
鶴瓶「走ってるよ (^^) 」
上岡「そっから振り落とされんにゃで?」
鶴瓶「そうや」
上岡「で、そのオイルがずーっと来んにゃで?
まだ、ジェット機走ってんにゃで?
あれ何キロあんねん滑走路は !!
ジェット機もうとっくに飛んどるわい、そんなもん !!」
鶴瓶「…そんな見方しなっ !! 情けないっ !!」
鶴瓶「 "池乃めだか組" もいてるわけや。
池乃めだかは先に殺される。パンパンパンパーンって。
で、そのあと――」
上岡「パンパンパンパーン!
――今日はこれぐらいにしといたるわーって」
鶴瓶「…それは無しや !!」
上岡「それは無しか」
鶴瓶「客は、それやって欲しいと思うねんけど
バンバーンと殺された岡八郎が
"クッサ〜…" って言うて死んで欲しいけど !!」
上岡「ちゃんとした組。
米朝組なんてのは昔からの組や」
鶴瓶「小文枝組も。"まあこっちゃ入り〜" って!
小文枝組がおるわけや」
上岡「若手でイキイキした若頭が
三枝・文枝・きん枝とかおるわけや」
鶴瓶「そうそう。そんで、殺しにいく鉄砲玉が文福や。
(拳銃もって) "ばばばばば…! "
引き金ひけてないのに先に "ばばばばば…" 言うて
で、殺されよんねん」
上岡「ほんで、組長が死んでもうたんが松鶴組や。
で、その跡目相続が、仁鶴。…これはコワそうや」
鶴瓶「僕や鶴光が先に殺されるよー、あんなん!
亀のように殺されるよ? 首スパーンって!」
上岡「嫌いなんか仁鶴」
鶴瓶「…いやいや、違う違うっ !!」
1990年1月 |
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1990年2月 |
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1990年3月 |
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1990年4月 |
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1990年5月 |
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1990年6月 |
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1990年7月 |
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1990年8月 |
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1990年9月 |
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1990年10月 |
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1990年11月 |
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1990年12月 |
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